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無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 《イタリアの記憶88》・・・引っ越し大作戦   


クリスマス前夜に起きた大事件の後、私は本気で家探しを始めたのです。


イタリアの不動産屋さんは、売り物件の仲介が殆どで、賃貸の仲介をしているところをあまり見かけません。
日本同様、不動産屋さんの入り口には、物件の写真や価格等が表示されており、郊外の別荘なども多く取り扱っていますが、売り物件ばかりです。


賃貸物件には『家具付き』と『家具無し』があります。
『家具付き物件』とは、全てが揃っている物件です。
家具はもちろんのこと、お皿やお鍋、お布団、シーツやタオル、そして壁の絵や、本棚の本までもが付いてくるのです。その全てが大家さんの趣味で揃えられたものか、もしくは大家さんの家で不必要となったものかは分かりません。
着替えを持って行けば、すぐにでも住めるのが『家具付き物件』です。


『家具無し物件』とは・・・な〜んにもないのです。
壁と天井と床と窓のみで、電球もない(天井からコードが出ていればラッキー)、キッチンもない、下手をすると、バスタブもない、トイレもない、配管があるだけ、なんて場合もある訳です。
自分でリフォームするのであれば、家具なし物件は最適かもしれません。また、既に自分で家具を持っているのであれば、家具無し物件の方が良い場合もあります。


私の場合、どうやって、家を探したらいいのか・・・。


街を歩いていると、建物の壁に『VENDESI』(売り物件)や、『AFITTASI』(賃貸物件)と、書いた貼り紙を見かける事があります。
外から見て、建物の様子が気に入れば、貼り紙に書いてある連絡先に電話をして、部屋の中を見せてもらうのです。
でも、その場合、どこの誰かも分からない人とコンタクトをとる訳で・・・、私は少々、不安を感じたので、この方法は出来ませんでした。


学生だったら、学校の掲示板に案内が貼り出してあったりするようですが、私は学生ではありません。
学生をしている友人に掲示板を見て来てもらえるように頼む事も出来ますが、学生の殆どはルームシェアーを希望している為、時間に不規則な私は、優秀なルームメイトになれる自身もありません。



何人かの友人に、家探しをしている事を話したところ、空き部屋を紹介してくれる人と出会う事が出来ました。

日本人に部屋を貸したい家主さんは以外に多いようで、何故なら日本人は、支払いがきっちりしていて、尚かつ迷惑を掛けない、建物を壊さない、奇麗に住んでくれる、からだそうです。


最初に、家具付き物件を2件見せてもらう事になりました。


一件目は、イタリアにしたら随分狭い部屋で(約30平米)、内装は・・・そこは、まるでカナダでした。
赤毛のアンを彷彿とさせるようなカントリー調のベッドに花柄のリネン。もちろんカーテンも花柄。壁にはびっしりと、赤毛のアン風な絵が飾られており、私が入る隙間もなさそうなくらいに部屋が作り込まれていました。クローゼットの中には、木綿のドレスが入っているんじゃないか?と思わせるくらいの部屋でした。
あまりにもメルヘン過ぎて、仕事で疲れて帰って来たわたしの体が拒否しそうだったので、お断りしました。


2件目は、あまりにも普通過ぎる家でした。
広さは一般的(約70平米)でしたが、ベッドルームの壁には、マリア様の絵が飾られており、壁一杯の本棚には、良く分からない、図鑑?がびっしりと並んでいました。
あまりにも普通過ぎて、何のおしゃれ感も感じない家だったので、お断りしてしまいました。


これから毎日帰る家です。
疲れを癒す家です。
その為には、適当に決めてしまうのではなく、じっくり探して、自分が気に入ったところ、居心地がいいところが見つかるまでは、妥協はしない!と、決めたのです。


つづく・・・。

《イタリアの記憶88》・・・引っ越し大作戦_e0123299_056746.jpg
マッジョレー湖

by sole-e-luna | 2008-11-09 01:13 | 生活/言葉

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